『A martyr』 雑記

良く出来た作品でした。

孤児院の評価を上げて子どもたちを救うためには学校教育や職業訓練を行わなければならない。しかしそれらを行うには資金が必要で、施設のお金は減っていくばかり。一人でも多くの子どもたちを助けるために、少数の子供には人身売買によって犠牲になってもらわなければならない。

これをそのままゲームシステム化していて、「なるほど」と感心した。しかも引き取る子供たちにもパラメータがあり、元の素質が良いほど育てやすく進学就職がし易い。そうじゃない子は人身売買によって資金になってもらう、と。本当に凄いなと思うばかりだった。

たった数時間程度で終わる、800円くらいのゲームだけど、とてもとても楽しめた。

 

施設が今でも存続していて
社会に根づいているのは事実だ
それは あの人の功績ですよ
あの人が罪を犯したのと同様に 事実だ

それを否定してよいのですか?
何から何まで善くなければ
すべては偽善となるのですか?

罪人は 人を救ってはならないのですか?
あの人の魂には 清く美しいものが
確かに存在していたのに

誰も それを見ようとしないのですか? 

――『A martyr』